
大学は、教育や研究のほかにもさまざまな側面を持っています。ここでは、入試状況やアンケート調査、卒業生の実績など、「データ」による切り口から大学を見てみました。数字が語る大学ランキングをお届けします。
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ここ数年、少子化の影響で受験生の数は減少の一途をたどっています。
2006年度国公私立大入試の延べ志願者数は351万650人で、前年に比べ2.2%減。「大学に入りやすくなった」と言われていますが、実際はどうなのでしょう。
表@は2006年の私立大一般入試の志願者数を多い順に並べたものです。
受験生に「入学したい」「受験したい」と思わせる魅力のある大学のランキングと言うことができます。
私立大全体の志願者が前年比2.7%減少し、約3割の私立大が定員割れに苦しむ一方で、上位20校のうち、早稲田大や慶應義塾大、明治大、立教大、同志社大、関西学院大といったブランド大学で志願者が増えていることが注目されます。
難関大学は「入りやすい」どころか競争がますます激しくなり、大学の二極化が進んでいることがうかがえます。 |
表Aは、受験生の志望大学選びに欠かせないパンフレットの「人気ランキング」。
本誌受験生モニターにアンケート調査を実施し、回答してくれた785人の声をまとめました。
気に入ったパンフレットを一人5校あげてもらい、その得票数を集計したものです。
1位の早稲田大を推した受験生は、「表紙からいかにもワセダ!という雰囲気が伝わってきた。中身もワセダっぽい自由な校風がよく分かった」(千葉県・高3女子)、「都会的なものと地域的なものと学問が一緒になり、パンフレットも洗練されていて読みやすい」(福岡県・高3女子)と評価しています。
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同じく受験生モニターにパンフレットを100点満点で評価してもらい、平均点をだしたのが表Bの「満足度ランキング」です。
東洋大は「キャラクターにムーミンを使っているのが親しみやすい」(東京都・高3男子)という受験生が多く、好印象を得ました。
さらに「とにかく分かりやすかった。学部は多くあるけれど、それぞれの学部でどんなことをしていて、何の資格が取得できるのかが詳しく載っていて、とてもよかった」(新潟県・高3女子)と、内容でも高評価を得ました。
両大学ともに、今年のパンフレットも大いに期待できそうです。
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受験生にとって、大学の教育力は大いに気になるところ。
教育プログラムを評価する「GP」は、その目安として利用できそうです。
GPとはGood Practiceを意味します。
文部科学省により2003年から選定が始まった「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)は、教育方法や教育課程などで学生教育の質を高める特色ある優れた取り組みを評価しサポートするもの。
2004年から加わった「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)は、地域活性化への貢献や知的財産関連教育といった社会的要請の強いテーマに対する優れた取り組みが対象です。
表Cは2006年までのGP採択数。社会の動きを的確にとらえて教育に生かす先見性を備えた大学のランキングと言えそうです。
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さらに、社会に出て即戦力となり得る学生を育て上げる教育力は、就職率や資格試験合格率から推し量ることができます。
表Dは就職率のランキングです。
大学の熱心な就職支援や景気回復により、就職状況は上向きになってきました。
国家資格が武器になる医療技術や薬科系のほか、工科系単科大学が好調です。
工科系大は今は入学しやすいのに卒業時の就職率が高くなっており、”お買い得”な学部系統のひとつです。
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表Eは、司法試験の合格者数です。
これまで通りの試験に加えて、2006年は法科大学院修了者が受ける新司法試験が初めて行われ、話題を集めました。
合格率は旧試験が1.8%、新試験は47.5%でした。
今回の新司法試験は2年制の法学既修者コースが対象。法学未修者の出願が始まる次回は、より厳しい試験になりそうです。
実りある大学生活を送るためには、自分自身の意欲はもちろん、それを伸長する舞台となる大学の「質」も大きくかかわってきます。大学ランキングの順位だけでなく、データの背景にあるさまざまな事象を考えて、自分に本当に合った大学をぜひ見つけてください。
※ランキング表はすべて大学通信の調査による |
おわり |