メニューへ戻る
グローバル化した社会で十分に通用する
タフな人材を育てる
山田信博(やまだ・のぶひろ)学長

筑波大学は、筑波研究学園都市(1)の中心にある国際的な研究型総合大学で、文理融合型で柔軟な教育制度を特色としています。一昨年は学群制度を改革、昨年は「筑波スタンダード(2)」を作成し、各学群の教育内容を社会に公表しました。グローバルCOEプログラムに教育研究拠点が採択されるなど研究・開発力にも優れ、大学院でも特色ある教育を実施しています。国際化にも積極的で、「国際化の日常」を実現するため、学生の4人に1人を留学生とする計画を推進しています。山田信博学長は、「グローバル化した社会で十分に通用するタフな人材を育てる」と決意を述べています。

筑波大学は、フロンティア精神を旨とし1973年に開学した大学です。東京教育大学を前身とし、137年の歴史を誇る国内屈指の国立総合大学でありながら、体育と芸術を専門とする学群を擁し、国立では希少な文武両道の大学としても知られています。学際性を重視していることも特色で、世界的に知られるロボットスーツHALTM は、工学、医学、心理学、法学、倫理学などの分野が連携して開発され、グローバルCOEプログラム(3)にも採択されています。

筑波大学は、そのあるべき姿を「つくばダイアモンド(4)」に象徴的に表現しています。緑豊かで260haに及ぶキャンパスは国内最大規模の広さを誇り、「つくばエクスプレス」の開通により東京都心とは45分で結ばれています。

自由度の高い教育プログラム
弾力的教育システム

筑波大学の先進性は、学部学科を置かず、学群制度を取り入れていることです。狙いは、既存の学問分野にとらわれず、柔軟で自由度の高い教育プログラムを提供できる体制とすることにあります。

学群制度は一昨年に改組し、生まれ変わりました。学群は学問分野の近い学類で編成する一方、文理融合型の特色は残し、生命環境学群の地球学類では人文地理と自然地理の授業を並存させたり、理工学群社会工学類では経済学と経営工学・環境システムなどの授業が履修できるようにしたりと、幅広い教育を展開しています。

弾力的な教育システムも特色です。入試は学類ごとに実施しますが、細かな専攻には分かれておらず、1、2年次の間にじっくりと専攻を決めることができます。学群間の垣根は低く、他学群の授業を履修することも容易です。また、入学後の志望の変化にも柔軟に対応できるよう転学群・転学類の制度も整備しています。

「筑波スタンダード」で
教育内容と達成水準を公表

昨年、筑波大学は教育内容を内外に公表する「筑波スタンダード」を策定しました。学類ごとに「教育目標」「教育内容と方法」「達成すべき水準」「教育の質の保証」の4項目について、その内容が具体的に記述されているため、筑波大学で何をどのように学ぶのか、卒業までに何を身につけられるのかがよく分かります。

教育の質の保証では、各学類共通して、学生アンケートや学生と教員の対話を重視し、学生の意見を教育の改善に生かす仕組みを取り入れています。

研究学園都市に立地する利点を活かし、特色ある大学院教育が行われているのも魅力です。連携大学院方式がその一つで、近隣の研究所の研究者を教員として迎え、最先端の研究指導を行っています。

 

山田学長は語ります。「学士課程では、筑波スタンダードをさらに革新的に推進します。大学院版筑波スタンダードの策定も必須だと考えています。学士課程から博士課程までの一連の教育を、一貫した理念に基づいて体系化することが急務です。大学院では、深い専門性はもとより、幅広い学際性を学ばせ、世界的視野で考え行動する研究者、教育者、専門職などの人材を育成します」

達成目標を掲げ
国際化を推進中

山田学長は、明確な達成目標を掲げ、国際化のさらなる推進も明言しています。コンセプトは「世界との共生の場」で、「国際性の日常化」の実現を目指す、です。

現在、国立大学の中では3番目に多い、1,337人(2008年5月現在)の留学生が学んでいますが、来年度末には2,000人に、2013年度末に3,000人と増加させ、将来的には4,500人を受け入れ、学生の4人に1人を留学生とする計画です。

海外留学生受け入れのため、現在大学院に11コース設置している、英語の授業だけで学位を取得できるコースを、来年度から学群に3コース、大学院に6コース新設します。

また、留学基金の整備や、単位互換・デュアルディグリー制度などを拡大し、10年後には現在の5倍の年間約1,000人の日本人学生を海外に派遣することを目標とし、準備を進めています。

国際化の目的は「グローバル化する社会の課題を解決できるタフな人材を育成すること」と山田学長は語っています。「他文化から隔絶して、閉じこもる傾向がある日本社会は、グローバル化の中で難しい課題を抱えています。それを、『人、心、いのち』をキーワードとして、積極的に解決する大学となることを標榜し、学生にも取り組んでもらいたい。国内の格差問題や少子化、世界の南北問題や環境問題など、さまざまな課題に取り組む中でタフな学生に育って欲しい。そのために重要なのが、大学の国際化と考えています。海外の人達の暮らしぶりや考え方を知り、互いを理解できるようになることに、解決の糸口があり、その先に、究極的には平和があります」

「自己研鑽と文武両道を」

最後に山田学長は、次のように受験生にメッセージを送っています。「現代は、躍動感にあふれ、変化と刺激の多い時代で、若い人には活躍するチャンスが多い時代でもあります。だからこそタフな人材でなければならないし、グローバルな社会で国際的に対応出来る人材に育ってほしいと思います。そのためには、文武両道も非常に大切です。大いに自己研鑽をしてください」

 

 

 

 

 

筑波大学スタンダード。 国立大学では希有の 文武両道。
「世界との共生の場」 「国際性の日常化」
つくばダイアモンド
(1)筑波研究学園都市 教育・研究機関や居住区からなる面積28,400haの地区。中央部の研究学園地区に、国・独立行政法人の試験研究・教育機関、民間企業の研究所など200を超える幅広い分野の研究機関が集中。住宅地区や公園地区も配置され、理想的な教育研究環境が整っている。
(2)筑波スタンダード URL: http://d-pam.com/univ/tsukuba/
(3)グローバルCOEプログラム「サイバニクス:人・機械・情報系の融合複合」  サイバニクスとは、着用型ロボットスーツHALTMなど、「人」と「機械(RT:ロボット技術)」と「情報系(IT:情報技術)」の機能的・有機的・社会的融合複合技術の確立を強力に推進し、サイバネティクス、メカトロニクス、情報技術を中核として、IT技術、ロボット工学、脳・神経科学、生理学、行動科学、心理学、法学、倫理学、感性学を融合複合した新しい研究領域の創成を目指す取り組み。
(4)つくばダイアモンド 「つくばダイアモンド」は、ダイアモンドの結晶のように、6つの個性をバランスよく発達させ、決して何ものにも屈することなくいつまでも輝き続ける筑波大学及び筑波大学人のあるべき姿勢を象徴する。6つの個性には、Creativity:創造的であること、Integrity:誠実で期待を裏切らないこと、Friendliness:親しみやすく親切なこと、Strength:肉体的・精神的に強く持続力があること、Enthusiasm:情熱にあふれ集中力が高いこと、Intelligence:知性に富み体系的な知識をもつこと、を掲げている。
このページのトップへ
メニューへ戻る