http://www.tufs.ac.jp/index-j.html

地球社会との「協働」を目指す

「21世紀の地球社会と対話し、行動する」をキャッチフレーズに掲げる東京外国語大学(Tokyo University of Foreign Studies=TUFS)は、50を超える言語教育を核として、世界諸地域の文化と社会の総合的な教育研究を展開しています。今春は、知性や想像力、意志伝達能力などが重視される「ソフトパワー時代」における世界展開に向け、「アクション・プラン2009」を策定。地球社会化時代の未来を拓く教育研究の拠点大学を目指し、さらなる大学改革を推進しています。世界各国から集まった600人の留学生と日本人学生がさまざまな言語を通じ、共に学ぶ緑豊かなキャンパスは、グローバルな世界にデビューするための“最初の舞台”といえるでしょう。
東京外国語大学の英文表記である「TUFS」をあしらったモニュメントを通り過ぎると、円形の中央広場を軸として、細部にまで先端的なデザインが施された最先端の教育研究施設群が迎えてくれます。
建物の内外を問わずインターネットに接続することが可能な“ユビキタス・キャンパス”では、日本人学生に混じって、大勢の留学生や外国人研究者が、さまざまな言語で楽しそうに語らう姿を目にすることができるでしょう。
「21世紀の地球社会と
対話し、行動する」
TUFSでは、基本目標として「地球社会化時代の未来を拓く教育研究の拠点大学」をグランドデザインに掲げています。亀山郁夫学長はそれを「世界知の蓄積と、地球社会との協働を」というフレーズに託し、次のように説明します。
「この地球上で起こっている、人間を中心とした世界の多様な『知』を本学が一手に引き受け、巨大なコーパスの蓄積体として東京外国語大学をつくりあげたい。それも、単にアカデミックな狭い世界に閉じ込めるのではなく、国と国、人と人、民族と民族が協働していく上での媒介者として、TUFSの持っている知的資産を率先して提供していくことが本学の使命だと考えています」
こうした中、TUFSでは教育面において、Communication(多言語社会に貢献するコミュニケーション能力)、Imagination(多文化社会を見つめるリアルな人間的想像力)、Exploration(グローバルな地域社会にひろがる精緻なリサーチ力)、Cooperation(地球社会と協働する果敢な行動力)の4つのスキルの養成を目指しています。
TUFSでは全学で50を超える言語が学べるなど、その圧倒的なスケールが特色の一つであることは言うまでもありません。しかし、“ForeignStudies”の名が示すとおり、TUFSは外国語だけを学ぶ大学ではありません。世界の言語と文学、歴史と政治・経済・社会が網羅的に学べる人文・社会科学の総合大学であり、前述の4つのスキルを育成しながら、「幅広い教養を身につけた言語・地域文化・国際社会のエキスパートを育てる」(亀山学長)ことを教育の主眼に置いているのです。
「7課程26専攻」から
世界を学ぶ教育システム
TUFSの学部教育は、「欧米第一」「欧米第二」「ロシア・東欧」「東アジア」「東南アジア」「南・西アジア」「日本」の7課程に26専攻が設置され、1、2年次では専攻語とその地域に関わる科目群を中心に学びます。
そして3、4年次になると、学生は「言語・情報」「総合文化」「地域・国際」コースのいずれかを選択し、その分野に関連する諸学問を深く学びます。このほか高度専門職業人の養成を目的とした、学部・大学院5年制の「特化コース」( 東京外国語大学 【教育力参照)も用意しています。
一方、大学院教育については、2009年4月より従来の地域文化研究科を「総合国際学研究科」に改編。博士前期課程は研究者の育成を目的とした「言語文化」「地域・国際」専攻と、高度専門職業人を養成する「言語応用」「国際協力」専攻の計4専攻体制を採っています。
卓越した研究・教育力と
「英語学習支援センター」
TUFSは卓越した研究力でも知られ、2007年度には「コーパスに基づく言語学教育研究拠点(1)」が文部科学省のグローバルCOEプログラムに採択されました。同省の特別教育研究経費による3大プロジェクト、「中東イスラーム研究教育プログラム」「多言語多文化教育研究プロジェクト」「世界の『言語・文化・地域』理解のための最適化教育プログラム」なども、TUFSの先端的な教育研究活動の特色をよく表しています。
このほか、文科省「特色ある大学教育支援プログラム」(GP)採択の『教養日本力』高度化推進プログラム」や、同「質の高い大学教育推進プログラム」採択の「グローバル戦略としての日本語eラーニング」など、教育面においても、先端的なプログラムが成果を挙げつつあります。
一方、英語学習支援の面では「英語学習支援センター(2)」(EnglishLanguage Center)を設置し、すべての学生の「自律的英語学習」を総合的にサポートしています。
「アクション・プラン2009」で
教育研究の“拠点大学”へ
TUFSでは世界33か国1地域66大学と協定を結び、毎年70人前後の学生を海外に派遣しているほか、200人以上が私費留学をしています。また、交換留学生も含め、約600人の外国人留学生が学んでいます。
まさに「グローバル・キャンパス」と呼ぶにふさわしいTUFSですが、今年はさらにソフトパワー時代の世界展開に向け、「アクション・プラン2009(3)」を策定。施設設備面でも、2010年1月には本格的な異文化交流施設として、501人収容・同時通訳ブース付きの「プロメテウス・ホール」をはじめとする“インターナショナル・アカデミック・ゾーン”の第一歩が記される予定です。
「国際社会で活躍するには、英語だけではなく、地域言語と文化の修得が不可欠です。TUFSでは徹底した少人数教育のもと、異文化を理解し受け入れる寛容な力と、対話能力を備えた、国際社会で信頼される人材を育成します。グローバル・キャンパスという、国立大の中でも外国人学生・教員の比率が一番高い本学で強くたくましく鍛えられ、これからの国際人として羽ばたいてほしいですね」と、亀山学長は受験生にエールを送っています。
「アクション・プラン2009」策定。
地球社会化時代の未来を拓く教育研究の拠点大学を目指し、さらなる改革を推進。

(2)英語学習支援センター 入学直後にTOEIC-IPテストを実施。その成績に基づき、学生のレベルに応じたe-ラーニングやライティングのプログラム、ネイティブ・スピーカーの講師を交えたスピーキング・セッションなどの学習機会を幅広く提供している。
(3)アクション・プラン2009 2009年4月から2011年3月までの2年間にわたる行動計画(グランド・デザイン)。その内容はTUFSのウェブ上で見ることができる。http://www.tufs.ac.jp/insidetufs/doc/actionplan2009.pdf
(4)他大学への派遣制度TUFSでは、一橋大学や東京工業大学、お茶の水女子大学、首都大学東京など、近隣の国公私立大学との間で単位互換制度を結んでいる。2009年3月には国際基督教大学との間で、教育・研究等の連携・協力に関する基本協定を締結した。
