
社会の要請に応える変革を続ける

青山学院大学は、キリスト教信仰に基づく教育により社会に貢献できる人材の育成を目指す、伝統ある総合大学です。2008年4月に総合文化政策学部と社会情報学部を新設、さらに今春には教育人間科学部と経営学部にマーケティング学科を新設するなど、積極的に教育改革を進めています。伊藤学長は、「大学とは創造と学びと出会いの場を提供する知的共同体であり、問題を発見し解決する『知』と『力』を持つ人材の育成が教育の目標である。どんな小さな疑問でも大切にし、手間暇をかけて、自分なりの答えを探し求めてほしい」と学生に呼びかけています。
青山学院大学は、「神と人とに仕え社会に貢献する『地の塩、世の光(1)』としての教育研究共同体」であり、少人数教育の伝統を基盤に、「自ら問題を発見し解決する知恵と力を持つ人材を育成する」ことを大学の使命としています。
その教育理念に根ざした温かく面倒見の良い雰囲気の校風を生かし、教員と学生の距離が近い少人数制のゼミナール形式の授業を、専門教育だけではなく教養教育でも取り入れるなど、きめ細かな教育を展開しているのが特色です。
激動する社会の要請に応える
先端的な大学改革
青山学院大学は、画期的な教育改革を続けています。2003年には文理融合型の相模原キャンパスを開学し、それと同時に独自の全学共通教育システム「青山スタンダード」を導入しました。また、08年には総合文化政策学部と社会情報学部を新設しました。いずれも従来の学問分野の枠組みを超えた新領域をフィールドとする学部です。さらに、経済学部には現代経済デザイン学科を新設しました。
2009年には文学部を改編し、教育学科と心理学科を独立させた「教育人間科学部」を、経営学部にはマーケティング学科を新設しました。また、2010年4月から文学部英米文学科では6コース制を導入します(2)。
2007年12月に就任した伊藤定良学長は、「大学は常に、その時代にふさわしい“知の共同体”でなければなりません。激動する社会の中で、世界や社会は大学に何を求めているのか、どのような学問や人材が求められているのか。そうした社会の要請を強く意識した大学づくりの模索が、さまざまな改革に結実しています」と語ります。
伊藤学長は大学を「創造、学び、出会い」の場を提供する知的共同体であると説明します。大学という学びの場で、さまざまな人々と出会い、学問に触れ、また、創造的な活動を通して、自ら問題を発見し解決する知と力を持った人材を育成する──。それが伊藤学長の目指す大学の姿なのです。
本学独自の教養教育システム
“青山スタンダード”
その第一歩として、重要な役割を果たしているのが「青山スタンダード」です。これは、従来の教養教育を抜本的に見直し、青山学院大学が独自に作った“カリキュラムと学び方”による授業です。専門を深め、高める際の基礎力になり、社会に出てから多様な課題に取り組む時にも、青学生ならではの教養として大いに役立つはずです。
科目群はコア科目とフレッシャーズ・セミナー、テーマ別科目で構成されます。コア科目には教養コアと技能コアがあり、教養コア科目はさらに総合科目と個別科目に分かれます。
総合科目では、専門の違う3~4人の教員が一つのテーマについて、リレー形式で授業を行います。例えば「毒と薬」をテーマとする科目では、生命科学、生化学、法学の3教員がそれぞれの視点から、テーマに沿って講義します。一つのテーマを学際的に学ぶことで、多様なものの見方や考え方を身につけていくのが総合科目群なのです。
新入生が履修するフレッシャーズ・セミナーは、20~30人位の少人数制の演習科目で、「コミュニケーション能力を磨く」「スポーツメンタルトレーニングの実践と研究」など刺激的なテーマが設定されています。
「青山スタンダードは、それを学ぶことで『問題発見力』や『プランニング力』、『プレゼンテーション能力』、『コミュニケーション能力』など、社会から求められるさまざまな応用能力が鍛えられるように設計されています」と、伊藤学長はその卓越性を強調しています。
そして、伊藤学長が重視しているのが、さまざまな出会いの場です。自分とは異なる人や考えと出会うことで、新しい世界が開かれ、そこから新しい知や視野が広がる。そうしたプロセスで身についた知が、問題を発見し解決する力となるからです。
「青山スタンダードでは、文系と理系の学生が一緒に学ぶため、異なったものの見方や考え方、自分にはない発想法などをじかに感じ取ることができ、自分の世界を広げる大きな契機となります。とくに、少人数で学ぶフレッシャーズ・セミナーではさまざまな学部の学生が意見を出し合い、時に議論が白熱するので、他者の考えや発想に触れ、自分の考えを相手に伝えるプレゼンテーションやコミュニケーションの力を養う格好の場となっています。そうした場で鍛えられた知が、専門分野でも、また社会に出てからも必要な基礎力となるのです」
「どんな小さな疑問も大切にし、
自分の答えを見つけてください」
西洋史が専門で、近代ドイツ史の研究を続けてきた伊藤学長は「大学はさまざまな学びの場」と強調しています。「課外活動など多種多様な体験をし、いろいろな人と出会って大きな刺激を受けることも、大学生活の重要な要素です。そうした経験から、学生には真に学ぶ意欲を培ってほしいと思います」
また、「どんな小さな疑問も大切にしてほしい。それがすべての始まりです」と受験生に呼びかけています。「疑問を抱いたら、手軽に一つの答えを求めようとせずに、手間暇かけてさまざまなことを調べて下さい。答えは一つとは限りません。答えを求めるプロセスの中で、いろいろな世界の発見があります。その中から自分の答えを見つけるのが『学問』なのです。教えられたことを覚えることが中心の高校までの勉強とは異なり、自分で答えを見つける大学での学びには、大きな喜びと驚きがあるはずです」
高い倫理観を持って社会に奉仕する人材を育成するという不変の理想のもと、
社会の変化に即して、ダイナミックな改革を続ける。

(2)2010年4月より、 英米文学科が6コース制を導入 1、2年次にIE(Integrated English)を中心とする英語スキル獲得のプログラムと、6つのコースの指定科目である「概論」などを配置。3、4年次に本格的に以下の6つのコースに分かれ、「演習」(ゼミナール)や「特講」を履修し、専門的知識を獲得する。
◎イギリス文学・文化コース
シェイクスピアを生んだイギリスの文学・文化を、中世・ルネサンスから現代まで、文学、演劇、映画、音楽、さらには多様な生活文化を通して学ぶ。高度な英語運用能力を養い、歴史と文化の関係を学び、未来を展望するコース。
◎アメリカ文学・文化コース
文学、演劇、映画から音楽まで多様な資料を通して多面的にアメリカ文化を学ぶ。高度な英語運用能力を養い、グローバリゼーションの展開を英語と文化を通じて検証し、批判的視点を養うコース。
◎グローバル文学・文化コース
アフリカからインドまで、世界に広がる英語圏の文学と文化を、グローバルな視点から学ぶ。高度な英語運用能力を通して多様な英語文学と文化にアクセスし、未来を開く視点を養うコース。
◎英語学コース
英語という言語を、主に、発音、文法、歴史、言外の意味などの観点から科学的に考察する。言語と社会、言語と歴史、言語と文化の結びつきにも目を向け、人間と言語について幅広い教養を身につけることを目指すコース。
◎コミュニケーションコース
英語を媒介とした様々なコミュニケーション現象に、理論・実践の両面から包括的・体系的にアプローチし、高度な英語運用能力と異文化適応能力を有する国際人の養成を目指すコース。
◎英語教育学コース
学ぶ側の立場にたった一貫性英語教育を軸に、初等英語教育及び中等英語教育における理論(目的論、方法論、評価論、教材編成論、外国語政策論等)と英語の授業を英語で行う実践力を備えた英語教員と専門家の養成を行うコース。
