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伝統と先進性の「強み」を活かし、
教育・研究・社会貢献で改革を推進
柘植綾夫(つげ・あやお)学長

1927年開設の東京高等工商学校に起源を持つ芝浦工業大学では、創立以来「優秀な技術者の育成」を目的とし、社会に貢献する人材の輩出と技術革新を目指した「教育と研究と社会貢献の三位一体のイノベーション」を推進しています。21世紀の国づくりに貢献しうる人材を育成し、世界に輩出することを大学の使命と考え、創立90周年に向けて掲げた「世界水準の授業の提供」「基礎から積み上げる専門教育の充実」「骨太の実践技術者教育」「新分野への進出と新たな体制づくり」などを「チャレンジSIT-90」作戦と命名し、先端的な大学改革の実現に取り組んでいます。

芝浦に新キャンパス誕生で
さらに加速する大学改革

芝浦工業大学は工学部、システム理工学部、デザイン工学部および大学院工学研究科・同工学マネジメント研究科からなる工科系大学です。

2006年4月に、ビジネスやアミューズメントとともに学術交流拠点としても注目される先進のウォーターフロント、江東区豊洲に豊洲キャンパスを開設。2008年4月には工学と医学・生物学などの複合・融合領域を教育・研究する「生命科学科」を設置し、注目を集めましたが、2009年4月には、システム工学部をシステム理工学部に名称変更し、数理科学科を開設するとともに、同大伝統の地・芝浦に「芝浦新キャンパス」を開設。新たにデザイン工学部デザイン工学科が誕生しました。

JR田町駅(山手線・京浜東北線)から徒歩3分という好立地に「大学」「オフィス」「ホテル」が連携する3街区「芝浦ルネサイト(1)」が完成、新キャンパスが誕生しました。地の利を生かした産学共同事業などへの期待も大いに高まっています。

新たな学系を加えて
ますます充実する学問領域

芝浦キャンパスに新設されたデザイン工学部デザイン工学科では、工学知識とデザイン能力を融合した新しい学問領域が展開されます。

デザイン能力とは、「意匠力」「設計力」「構成力」「計画力」の複合力を意味します。21世紀の“ものづくり”に携わる技術者には、工学のみならず、複数の領域に関わる知識や技術と、人の感性に訴えかけるデザイン能力が求められます。そこで、新学科では「デザイン」をキーワードに、3つの学問領域・分野を用意しています。

このうち、魅力ある生活空間の創造と、都市づくりや地域の再生を担う人材を育成する「建築・空間デザイン領域」では、建築設計や都市計画などに関わる業種のほか、一級・二級建築士やインテリア・コーディネーターなどの資格取得を目指します。また、工学を基礎とするデザイナーを育成する「プロダクトデザイン領域」では、商品開発や市場でのビジネスに直結する工学基礎とデザイン力を修得。「エンジニアリングデザイン領域」では、わが国のものづくりにダイレクトに関わる“メカトロニクスシステム・組込みソフトウェア”と“生産システムデザイン”という2つの分野を用意。前者では自動車や家電などの業界でシステム全体を分析・設計できる技術者を、後者では「人」に着眼したマネジメント能力や生産システム全体を設計・管理できる人材を育成します。

一方、大宮キャンパスで4年間学ぶシステム理工学部には今春、「数理科学科」が新設されました。数理科学的な思考は、複雑化する現代社会を解明するために有効な手法として大きな期待が寄せられています。新学科では、数学を中心とする基礎科学を確実に学びながら、システム工学手法を用いて応用的問題に取り組めるスキルを修得。製造業をはじめ環境関連企業や情報、金融工学、さらには教育関連などの幅広い分野で活躍できる人材を育成します。

時代が求める技術者を育む
3学部17学科体制

芝浦工大の学びの特徴は、ものづくりの原点である「好奇心」を大切にしながら、柔軟な思考力と周囲へのやさしい視点を備えた人材を育成する、地に足の着いた実学教育の徹底にあります。

工学部機械工学科・機械機能工学科(2009年4月、機械工学第二学科から改称)・応用化学科・電気工学科はJABEE(日本技術者教育認定機構)認定の学科であり、卒業後は国際承認を受けた国家資格「技術士」の一次試験が免除されます。

グローバル化、ボーダーレス化が進む科学技術の世界で活躍できるよう、芝浦工大では語学研修から研修・研究まで、独自の留学プログラムも充実。建築系学生には、ヨーロッパの協定校の学生たちとの設計ワークショップ、建築系交換授業プログラムもあります。国内英語研修合宿など気軽に参加できるものも用意し、一人ひとりの意欲に応えます。

文科省「学生支援推進
プログラム」に採択

芝浦工大は、これまで12件のプログラムが文部科学省の大学教育改革支援プログラムに採択されていますが、平成21年度には学生支援推進プログラムに総合的なキャリア形成支援体制の構築が採択されました。

Web上で提供する就職支援システムを媒介として、キャリア教育と就職活動を有機的に関連付け、就職実績の向上を図る取り組みが評価されています。

また平成20年度には「大学教育の国際化加速海外先進研究実践支援」のほか、「産学官連携戦略展開プログラム」にも採択されています。事業期間5年間をかけ、「価値創造型ものづくり日本」を支える実践型人材育成を目指していきます。

学生生活、就職活動への
手厚いサポート

実り多い学生生活のため、全学を挙げての親身なサポート体制も芝浦工大ならではといえます。「芝浦工業大学育英奨学金」など大学独自の奨学金制度が充実しているのはもちろん、学業等活動中や日常生活上のケガなどをカバーする総合保障制度を用意。さらに、留学生も交えたイベントや身近な困りごとなど、メール相談もできる「S.O.S(Support Of S.I.T)(2)」が活動中です。

「就職に強い」(3) という定評のある芝浦工大だけに、キャリアサポートも多彩。入学したその日から、キャリアプランへの取り組みが始まります。ガイダンス、インターンシップ、自己発見・自己理解セミナー等々、長い職業人生をより豊かなものにするための手厚い支援を展開しています。

 

 

 

 

 

社会に学び、社会に貢献する『実学』を身につけて未来の科学技術を生み出す
『ミライスト』(未来をつくる人)を育成。
芝浦新キャンパス
(1)芝浦RENASITE (ルネサイト) 大学・オフィス・ホテルの3業態×産学連携による日本初の再開発プロジェクト。ルネサイトとは、“芸術・学問の再生”といった意味をもつ「RENAISSANCE」と、“位置・場所・敷地”を意味する「SITE」を組み合わせた造語。 周辺の運河の水辺環境を取り込み、緑豊かな潤いのある環境・景観・防災の3つを基本コンセプトとする。
(2)S.O.S(Support of S.I.T) 「学生生活(キャンパスライフ)の充実」をスローガンに、大学を盛り上げたり、在学生の力になることを目的に、若手職員が結成したグループ。例えばWebマナー講座やマラソン大会、女子学生限定のヨガ・ハーブティー教室などさまざまなイベントを企画することで、学生生活をアクティブに過ごすためのお手伝いをしている。
(3)「就職に強い」 芝浦工大の大学卒業者内定率は96.0%。うち、東証一部上場企業への就職率は52.7%(大学院卒業者は63.4%)。企業の採用担当者からも、学生のキャリア形成に力を入れている大学というイメージが強いという。
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