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「自由と進歩」の建学精神受け継ぎ
次代のリーダー育成に向け改革を推進
増田壽男(ますだ・としお)総長

法政大学はこの10年、新学部の設置や改組、カリキュラムの充実、キャンパスの整備など、ソフト・ハードの両面にわたって積極的に改革を展開。「自由と進歩」という建学の精神を基盤に、さらにその歩みを進めています。ますますグローバル化する21世紀に対応すべく、「人間と環境の調和・共存」に向けた教育・研究活動を推進、グリーン・ユニバーシティ(1)実現を目指すとともに、激動する時代を乗り切るための自立したリーダーシップを持った人材育成に力を注いでいます。定評あるキャリア教育でも、一層の充実が図られています。

教育・研究体制の充実で
“学士力”アップ

法政大学では、90年代から積極的な教学改革を推進し、「法政モデル」と呼ばれるまでに、他大学から改革の模範として評価されています。2008年度も工学部を改組した理工学部、生命科学部、および英語イマージョン教育を行うGIS(グローバル教養学部)の3学部が新たに加わりました。これにより、1998年以前の6学部体制から、一挙に15学部体制となったのです。

増田壽男総長は、「法政大学には約130年に及ぶ歴史があり、“自由と進歩”と“進取の気象”という学風が継続されてきました。これは、本学の歴史が常に大学教育と研究のネクスト(NEXT)にチャレンジするものであったことを示しています。そこで、新たに『常に挑戦し続けること。それが、法政の伝統。』というテーマを掲げました。これも時代に先駆け新たなものに挑戦し、社会と個人の自由と進歩を育む“法政スピリット”の端的な表れといえます。 今後は、これまで行ってきた改革の中身をいかに充実させていくかに力を注いでいきます」と話します。

そのために増田総長はまず“学士力”の充実を挙げます。新しい学部では、より充実した新しい学問体系の構築に取り組み、既存の伝統学部では、時代に対応できる先端的なシステムづくりを推進しています。

「こうして教育と研究体制のクオリティアップを図ることで、自立した批判精神を持ち、激動する21世紀の難局を打開できるリーダーシップを持つ人材を育成することが、法政大学の使命なのです」と今後のグランドデザインについて説明しています。

新学科設立で進む教学改革と
充実するキャンパス

2008年度に新設された「理工学部」と「生命科学部」は、テクノロジーの進歩や変容する社会ニーズに即応するべく工学部を改組したもので、プロのパイロットを養成する航空操縦学専修(理工学部)や“植物医師”を育てる植物医科学専修(生命科学部)など、他にはないユニークな学問分野を開設しています。

また、「GIS(グローバル教養学部)」では、すべての授業を英語で実施。少人数教育により、学際的教養と高度な英語能力を備えた、世界で活躍できる人材を育成しています。

大学院の教学改革も進めており、08年度からは政策創造研究科(地域づくり大学院)を新設しました。持続可能な地域社会を実現するための革新的な政策について研究し、その実現のためにリーダーシップを発揮する人材育成を目指します。

そして09年度には、スポーツ振興と個人の健康づくりに貢献できる人材育成を目標とした「スポーツ健康学部」を新設。10年度には、現代福祉学部現代福祉学科を、福祉コミュニティ学科(仮称)と臨床心理学科(仮称)に再編予定です。

これらに合わせて、キャンパスの整備も着々と進めています。小金井キャンパスでは「小金井再開発第2期工事」が進行中で、08年9月には東館とエネルギーセンターが竣工。地上5階の東館には教室、体育館などが完備し、5階には植物医科学専修で使用する実習用温室を設置しています。このほか、市ケ谷田町校舎(旧62年館)が完成し、08年度からデザイン工学部の授業が始まりました。多摩キャンパスでも1号館に多目的ルームと現代福祉学部実習室、2号館にはエクステンション・カレッジ室が完備されました。

全学規模で浸透する
キャリアデザイン教育

法政大学は、2003年にわが国で初めてキャリアデザイン学部を開設したのをはじめ、06年には『大規模私大での大卒無業者ゼロをめざす取組―学生が行う「キャリア相談実習」による職業意識の質的強化―』(実践的教育の推進)が文部科学省の現代GPに採択されるなど、先端的なキャリア教育で大きな注目を集めています。

「単なる就職のためのキャリア支援ではなく、自分はこれからの人生で何をしたいか、そのためには何を学べばいいのかといった、自分自身のグランドデザインづくりを考えるための教育を展開しているのが法政大学です。法・文・経営・国際文化・人間環境の各学部では『キャリアデザイン入門』、経済・社会・現代福祉の各学部では『キャリアデザイン論』が開講されるなど、キャリア教育が全学部的に浸透してきました」と増田総長。

また、キャリア支援で欠かせないのが、学生が学生をサポートする「ピアサポートコミュニティ」。“学生の視点”と“学生の活力”を活かして大学と学生が協働する学生支援制度で、著しい成果を挙げています。

OBとの連携深める
オレンジネットワーク

法政大学ではOBとの交流も推進しています。その象徴となるのが市ケ谷キャンパス外濠校舎(2)で、変化の激しい社会への対応力を磨くためにOBが訪れる場となるとともに、在校生との結びつきの場ともなっています。

また、学生と保護者、卒業生、教職員との連結力を強めることは大学の基盤を強化する上で重要であるという認識から、「オレンジネットワーク事業」に取り組んでいます。「法政オレンジCAMPUSカード(3)」の発行や、卒業生・学生・教職員の絆を強めるためのインターネットによる双方向のコミュニケーションサービスなどを行っています。

増田総長は「法政大学は自由度の高い大学です。ぜひ本学で自分のやりたいことに挑戦してください」と受験生にエールを送っています。

「自由と進歩」「進取の気象」の学風のもと、大学新世紀へ向け革新を敢行中。
「個」の主体的な挑戦力育成にチャレンジ。
現代福祉学部新学科の概要
(1)グリーン・ユニバーシティ 教育、研究を通じて持続可能な社会づくりに貢献する法政大学の姿勢を表す言葉。「法政大学環境憲章」を制定し、「地球環境問題についての教育研究および啓発活動を積極的に展開する」「環境マネジメントシステムを構築し、継続的改善に努める」などの行動指針を謳っている。ゼミで環境教育を重点的に行うほか、校舎の屋上緑化、都心地域の環境問題解決のため自治体と提携して施策立案に取り組んでいる。
(2)外濠校舎 07年に利用を開始した市ケ谷キャンパスのシンボル的建物。地上8階、地下2階建て。約900人が収容できる大ホール、400人規模の大教室から30人規模の演習室までが揃った大中小の教室群、学生ラウンジ、キャリアセンター、コンビニエンスストアなどが完備。茶室、音楽練習室、アトリエ、メディア制作室などの課外活動の設備も整っている。
(3)法政オレンジCAMPUSカード 卒業生・学生・保護者・教職員を対象に大学が大手カード会社4社と提携して発行するオフィシャル・クレジットカード。このカードを利用すると還元金がカード会社から大学へ支払われる。その還元金を奨学金に充当することを目的としたシステム。本カードを持つことが法政大学関係者の誇りとなり、連結力の強化につながることが期待されている。
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