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「福祉コミュニティ」と「臨床心理」の
2学科で“ウェルビーイング”を実現
長山恵一(ながやま・けいいち)学部長

法政大学現代福祉学部は2000年4月の開設以来、福祉・臨床心理・地域づくりという今日的なテーマに対し、「ウェルビーイング」(健康で幸福な暮らし)という視点から“新しい福祉”にアプローチしてきました。10年目を迎える来年は、現行の現代福祉学科を「福祉コミュニティ学科」と「臨床心理学科」に再編(学科名はいずれも仮称)。幅広い横断的な学びという開学以来の特徴はそのままに、さらに社会とダイレクトにつながった、専門的な学びの場を実現し、「人間の幸福と健康」に貢献できる次代のスペシャリストを育成します。

「専門力」をさらに培うため
時代に即した2学科制に改組

「本学の現代福祉学部は2000年の開設以来、“旧来型の福祉”ではなく、社会福祉や臨床心理、地域づくりといった分野を幅広く学べるということで、学生からの評価でも非常に高い満足度を誇ってきました。こうした中で、本学部の持つ強みをさらに前面に打ち出し、現代に応えうる専門性の高い教育をより充実させるため、来春、学科構成を再編することになりました」

現代福祉学部の長山恵一学部長がそう語るように、同学部では2010年4月より現行の現代福祉学科を再編し、新たに「福祉コミュニティ学科(仮称)」と「臨床心理学科(仮称)」の2学科に改組することを予定しています(1)

最先端のカリキュラムで
スペシャリストを育成

「本学部の特徴は、卒業生の進路に顕著に表れています。社会福祉分野だけでなく、地方公務員や、テレビ局などマスコミへの就職を通じて地域の再生に携わっているOB・OGがいる一方で、本学をはじめとする大学院に進学し、臨床心理士への道を歩む学生もいます。この多様性こそが最大の強みといえるでしょう」と長山学部長は説明します。

充実した教員スタッフが支える本学部のこうした特徴は、来春の学科再編により、さらに効果的に活かされることが期待されます。

新学科のうち、「福祉コミュニティ学科(仮称)」では、“ウェルビーイング”(2)を実現する21世紀型の「福祉コミュティ」を創造するために、地域社会の福祉リーダーとして活躍できる人材を育成します。

 

特筆されるのは、将来のさまざまな進路に合わせた演習・実習科目の充実ぶりです。社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格取得のための科目群はもちろん、スクールソーシャルワーカーや医療ソーシャルワーカー、自治体職員やNPO職員、そして一般企業など、それぞれの分野に特化した職場での現場実習を受けることができます。また、毎年スウェーデン大使館の協力のもと、スウェーデンを中心とした海外福祉研修なども実施しています。

一方、「臨床心理学科(仮称)」では、こころのサポートを通して“ウェルビーイング”に貢献できる人材を養成します。東京六大学で初めて設置される本格的な臨床心理学科であり、併設した第1種臨床心理士指定校の大学院(3)に進学することにより、臨床心理士資格受験への道が開かれています。

カリキュラムでは、多彩な分野の臨床心理専門家による講義に加え、教育相談センターや病院などの臨床心理現場見学、内観療法やエンカウンターグループなどの臨床心理研修、さらに学校や不登校児キャンプなどの臨床心理フィールド実習など、充実した臨床心理実習を多数用意しています。

「福祉」とは、人間の幸福を
追求する根源的な学問

最後に、長山学部長は「北欧諸国を見れば分かるように、福祉とは元来、人々が“ウェルビーイング”を実現するにはどうすればよいかを考え、アプローチしていく学問です。福祉や地域、人間心理のプロフェッショナルとして社会で活躍したいという皆さんに、ぜひ挑戦していただきたいですね」と受験生に呼びかけています。

 

 

 

(1)2学科に改組 (現代福祉学部) 学科改組により、入学定員は「福祉コミュニティ学科」が140名、「臨床心理学科」が80名となる予定。
(2)ウェルビーイング (wellbeing) 「健康で幸福な暮らし」の意。「福祉コミュニティ」と「臨床心理」に関わる多彩な演習・実習、国内の福祉研修、さらに福祉先進国への海外福祉研修など、他の福祉系大学・学部では見られないような重層的な学習を通して、ウェルビーイングの実現を目指している。
(3)大学院 人間社会研究科 現代福祉学部卒業後は、大学院人間社会研究科(修士課程:福祉社会専攻・臨床心理学専攻/博士課程:人間福祉専攻)で研究や技能の取得ができる。修士課程の選抜に当たっては、両専攻とも一般選抜のほか学内選抜が用意されており、多くの現代福祉学部卒業生が入学している。なお、臨床心理学専攻は、(財)日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定大学院となっている。
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