
グローバルリーダー育成へ

早稲田大学は第2の建学(1)に向け、「Waseda Next 125」を2008年度にスタートさせました。教育・研究両面の充実を目指し、グローバルユニバーシティとしての「WASEDA」への道を歩み始めています。「アジア太平洋地域の知の共創」をテーマに、世界中の教育研究機関とネットワークを築きながら、21世紀の大学の使命であるグローバリゼーションとイノベーションに対応しているのです。多様な学問・文化・言語、そして精神が交流する環境のもと、「日本から世界を考え、世界から日本をみる」ことができる、地球社会に貢献する人材の育成を目指しています。
アジア太平洋地域における
教育の“ハブ”を目指す
建学第2世紀の初年度として2008年度にスタートした「Waseda Next 125」は、早稲田大学の目指すべき将来像の実現に向けた中長期計画。日本の大学という存在を超えた、グローバルユニバーシティとしての早稲田大学を構築することで、単に日本一の大学であることに安住することなく、地球上の至るところで、人類と地球社会に貢献できる人材を育成することを目指しています。
白井克彦総長は、「早稲田大学が、アジア太平洋地域における教育のハブになることを目的としています。ハブ空港のイメージです。世界のあらゆる地域から学生や教職員が集まるとともに、多くの学生が世界に出ていくことにより、人のネットワークを構築します。同時に、多様な学問や文化・言語がキャンパス内で広く交流することにより、地球社会における知的基盤技術を確立していきます」と話します。
留学生8000人計画
世界との積極的交流推進
グローバルユニバーシティWASEDAの実現のための柱の一つが「留学生8000人計画」です。早稲田大学は2,800人以上の留学生を抱え、国立大学も含め、国内最大の規模を誇っていますが、それを8,000人にしようというものです。
また、現在早稲田大学の学生で海外に派遣されている留学生は1,600人ですが、その数も8,000人に増やす計画です。このため、1年以上の長期留学だけでなく、1、2か月の短期派遣を積極的に導入する予定です。この実現のため、北京大学をはじめ4校と提携しているダブルディグリープログラムや英語による単位取得制度の拡充、多言語教育の確立、外国人教員の増員、日本人学生と外国人学生の混住型学生寮の整備などを進めており、2013年度には東京・中野に混住型の学生寮を中心にした中野キャンパスをオープンする予定です。
他大学との連携による
共同大学院の設置へ
国内に視点を移せば、積極的に他大学との連携や共同大学院設置を推進しています。2010年度には東京女子医科大学、東京農工大学、東京都市大学の3校と共同大学院(共同専攻)を計画。東京女子医科大学とは、先端生命医科学研究教育連携施設(TWIns)での医・理・工分野における研究教育連携の実績を踏まえ、先端生命医科学に関する共同専攻を設置します。東京農工大学との連携では健康科学、食品科学、環境科学の3領域を対象として、理学・工学・農学・獣医学を専門とする学際的な教員構成により、基礎と応用の研究・教育を展開する「共同先進健康科学専攻」を設置します。
また、東京都市大学とは「共同原子力専攻」を設置し、原子力および新たなエネルギー利用に関わる技術面の研究開発に従事する人材を育成するとともに、人類社会の持続的発展に必要なエネルギーの確保を目的とする研究を展開します。
このほか、文部科学省の平成20年度戦略的大学連携支援事業に採択された山梨大学との連携による、医学・理工学の両面に精通した国際的な人材を目的とした共同大学院の設置を目指しています。
白井総長は、「今日の学問は、自然科学、社会科学、人文科学の融合によるアプローチが必要です。これこそ学理と実学の融合を教育の基本に据えてきた早稲田大学の強みといえます。早稲田大学は健康医療技術分野や世界各地の地域研究にも裾野を広げており、国内外の大学・研究機関・企業との連携を図りながら、21世紀社会が求める先端研究に挑戦していきます」と語っています。
「学びを支える環境」整備
各種の奨学金制度も充実
早稲田大学では、国際人を育成する早稲田メソッド(2)と呼ばれる語学教育プログラムをはじめ、多彩な「学び」を展開しています。一方で「学びを支える環境」の整備にも力を注いでいます。キャリア形成や資格取得、生活サポート、就職支援など多岐にわたっていますが、中でも充実しているのが奨学金制度です。
大隈記念奨学金(3)など独自の学内奨学金をはじめ、各団体の奨学金などその数は、250以上にのぼります。創立125年を記念して設置した「創立125周年記念奨学金」に続き、2009年度には「めざせ!都の西北奨学金」を新設しました。これは早稲田大学への入学を希望する遠隔地域の受験生を対象とする入試前予約採用給付奨学金です。入学試験前に申し込み、試験に合格すれば入学後に給付されるというユニークなものです。これらの奨学金を合わせると新入生の希望者の80%に奨学金が支給されるようになりました。
また、2010年度からは従来29万円だった入学金が20万円に減額されました。さらに、2009年度には「早稲田摂陵中学校・高等学校」が関西圏初の系属校となったのをはじめ、2010年4月には九州圏における初の系属校「早稲田佐賀中学校・高等学校」を開設、付属高等学院には中学校が併設されるなど、全国から個性豊かな学生を集める体制をつくっています。
白井総長は「早稲田大学は、学業成績が優秀というだけでなく、意欲的で知的な好奇心にあふれ、地球社会に目を向けることができる人を求めています。早稲田には多様な価値観や学びのきっかけが揃っています。このキャンパスで学べば、必ず自分にマッチしたものを捜しだすことができるはずです」とWASEDAの魅力を語っています。
早稲田からWASEDAへ。世界基準を視野に入れた改革で、
地球社会に貢献する人材育成とネットワークの構築目指す。

(2)早稲田メソッド キャンパス内や留学先で幅広く国際交流活動を行うために必要な語学力を養成する、早稲田大学独自の語学教育プログラムで、国際人育成を目指すオープン科目。少人数レッスンでコミュニケーションスキルを鍛えるTutorial Englishや、恵まれたネット環境を利用して生きた言葉を身につけることができるのが特徴だ。
(3)大隈記念奨学金 創立者、大隈重信を記念し、建学の精神を顕揚して、人材の育成に資することを目的とした奨学金で、学業成績を重視して選考する。支給対象は全学部の2~4年生。大隈記念特別奨学金もある。全学部の1年~4年生が対象で、入学試験において特に優秀な成績を収めた合格者の中から選抜する。在学中、毎年度優秀な成績を収めた場合は、卒業までの4年間継続して奨学金を支給する。このほか、小野梓記念奨学金などがある。
