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「現場主義」の実践教育が
圧倒的な教員就職率へとつながる
石原敏秀(いしはら・としひで)教育学部長

岐阜聖徳学園大学は昭和47年に聖徳学園岐阜教育大学として開学して以来、教員養成を行う数少ない私立大学としての歴史と伝統を持ち、毎年多くの教員を輩出してきました。現在は羽島キャンパスに教育学部、外国語学部を、岐阜キャンパスに経済情報学部を擁する文系総合大学として、地域と結びついた実践的な人材育成を行っています。教育学部では1年次から卒業直前まで、教員養成プログラムとして名高いクリスタルプランをはじめ、現場体験を通じて絶えることなく子どもたちとの“ふれあい”を提供し、学生たちを「本物の教員」に育て上げます。

建学の精神に基づいた
豊かな人間教育

岐阜聖徳学園大学の教育学部は、37年にもわたる教員養成の歴史を重んじ、現場での実践力を備えた人材を育成しています。

石原敏秀教育学部長は「教員養成を行うようになってから一定の年数が経ち、本学のステータスも確立されました。卒業生の岐阜県や近県での教育委員会主事クラスの人数は、近隣の国公立大学教育学部卒業生と比べても遜色なく、中には全国最年少で指導主事となった者もいます。各現場からの評価が上がってきたことはうれしいことです」と語っています。

また、同学では「平等」「寛容」「利他」の大乗仏教の精神を体する人格の形成を目指しています。現代社会で活躍するにあたり「心」や「倫理」の問題にも取り組むことで、教育者としての基盤を作り、思いやりや豊かな人間性を持った人材を育成していきます。

現代社会の要請に応えるための
学校教育課程を新設

学習指導要領改訂などめまぐるしく変化する教育行政に柔軟に対応することを目指し、平成21年4月から、従来の初等教育課程と中等教育課程を「学校教育課程(1)」に改組しました。小・中一貫の観点からバランスよく組まれたカリキュラムに沿って学習することで、無駄なく小・中・高の教員免許を取得することができます。また、保育専修については保育士証も取得可能です。

教員養成GPクリスタルプラン
地域との連携から生まれた
実践力向上プログラム

また、専門科目には実践的指導力育成クリスタルプランが設置されています。これは教職体験科目群と子ども理解科目群を2本の柱とした実践的指導力育成のプログラムとなっており、文部科学省からは優れた教員養成GPとして採択されました。

教職体験科目群では1年次に現場での子どもたちの生活や行動を理解することから始まり、2年次には教育実践観察、3・4年次にはインターンシップや教育実習などがあります。

子ども理解科目群で平成14年からスタートしたのが「フレンドシップ活動(3)」です。「子どもに学ぶ」という姿勢を大切に考え、1年生から4年生までの学生が年間7回にわたり、約150名の子どもたちとともに田植えなどの農作業やサイエンス・クラフトを通して、子どもたちと触れ合いながら成長することを目的としています。企画から準備、安全面の配慮まで、ほとんど全ての手配を学生たちが自主的に行い、教育現場の運営を学びながら、教員になるという自覚とモチベーションを育てていきます。

石原学部長はこうした特色について、「偏差値で学生を測ることはせず、4年間で教員としての資質をいかに伸ばしていくかということを一番に考えています。学生のコミュニケーション力や判断力、問題把握の力などさまざまな分野を補うような教育を行うことで、実習先の学校や教育現場からはボランティア精神に長けている、積極性があるといった評価をいただいています」と説明します。

また、もう一つの学びの柱に4年次後期の「教職実践演習」があります。これは直前期に、「指導」「学級経営」「教材作成」「学習指導案」「研究授業」等についてもう一度小・中学校の現場でインターンシップを行い、卒業後の4月からの現場に備えるものです。これにより採用試験合格後の不安を解消します。この実践的プログラムは平成19年度に文部科学省の教員養成改革プログラムに採択され、モデル事業として実施されましたが、平成22年度より正式に教職科目となります。すでに高い評価を得ている「クリスタルプラン」に組み合わせることで、1年次から教壇に立つ直前までシームレスな実践的教員養成を行います。

教員・職員が一体となった
就職対策

1年次から適性検査などの就職支援がスタートする岐阜聖徳学園大学では、学生の意識が高く、学生本人と教員、そして就職課をはじめとする大学職員が三位一体となって就職活動に取り組みます。

教育学部の教員就職率も非常に高く、平成20年3月卒業生の教員就職率は77.0%と、国立大の教員養成課程の平均の56.7%を大きく上回る実績を挙げています。教員採用試験対策についてもきめ細かなサポートを行っており、独自の受験資料集の配付や、採用選考試験の対策講座、論文指導、教員経験者による教員養成講座などさまざまなプログラムが組まれています。このような行き届いたキャリアサポートが、高い就職実績につながっているといえるでしょう。

また、少子化が進み現役での教員就職が狭き門となっている今日では、教員の産休や病休などを理由に任期を限って採用される臨時的採用教員を経て正教員になる人も増えてきています。こうした時代的背景を踏まえ、就職課では自主的に訪れる既卒生に対しても、自己PRやエントリーシートの添削、面接対策といったキャリアサポートを行っています。

これは、卒業後も教職員と学生の間で変わらない関係を築くことのできる大学だからこそ可能になったサポートであり、着実に就職実績に反映されています。平成21年4月での卒業生を含む教員採用試験合格者数は379名にも上っています。

学生時代から現場に出る機会を設けることで、積極性や意識の高さを養い、経験から培った能力を再び現場に出て発揮する。このような地域との良い循環により学生の資質を磨き、大学では教職員が一体となって就職をサポートする――岐阜聖徳学園大学は本当に教員になりたい人にとって、抜群の学習環境となることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「子どもに学ぶ」という姿勢を持ち続け、
現場での実践力を重視した独自の教員育成に努める。
平成20年3月卒業者大学別教員就職状況【教員養成課程】
(1)学校教育課程 
平成21年度より、従来の初等教育課程と中等教育課程をひとつに統合。学校教育課程に改組し、義務教育教員を養成する。小・中一貫した視点から初等教育、中等教育を統合して学ぶことにより、幼・小・中・高全ての教員免許が取得可能だ。
(2)学校心理課程 複雑化する一人ひとりの子どもの環境。学校教育現場の課題は「心」に起因するものが多い。学校心理課程では心理学と教育学を統合して学ぶ。さらにカウンセリングの能力を高めるため「ピアヘルパー」「教育カウンセラー(補)」の取得を目指す。教員免許状のほか心理学、発達障害児への支援について学ぶことができるのが魅力だ。
(3)フレンドシップ活動  クリスタルプランの主軸となる子ども理解科目群にあたる演習授業。年間7回にわたり子どもたちとともに田植えなどの農作業やサイエンス・クラフトを行う。実際に子どもたちと触れ合い、共に成長することが狙いだ。企画から全ての手配は学生の手に委ねられているが、参加者や保護者からの評価は高く、毎年定員150名を大きく超える参加応募が寄せられている。
(4)学校インターンシップ  地域の約230校にのぼる小・中学校とのネットワークを活かし、「学校インターンシップ」を実施している。学校からの要請に応えて学生を派遣し、多様な取り組みに参加することで現場での経験を重ね、教員としての資質を磨く。
(5)羽島キャンパス  教育学部と外国語学部のある羽島キャンパスでは新校舎が平成20年3月に完成したばかりだ。教室や図書館などの学習スペースのほか、体育館や学生会館など施設が整っており、2学部の交流の場ともなっている。
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