青山学院大学
青山での4年間一貫教育の拠点となる新校舎が完成
青山学院大学人文社会科学系の7学部(文学部・教育人間科学部・経済学部・法学部・経営学部・国際政治経済学部・総合文化政策学部)は現在、相模原キャンパスで1・2年次の授業が行われていますが(3年次以降は青山キャンパス)、2013年からは1年次から青山キャンパスで学ぶ「4年間一貫教育」がスタートします。その教育・研究を担う新校舎が完成し、このほど献堂式が行われました。
2012年4月に完成した17号館は、3階に緑化スペースが設けられ、4階から上は6階建ての「低層棟」と12階建ての「高層棟」の2棟で構成されるツインタワーとなっています。低層棟6階には国際会議場を設置。座席数562席、4カ国語同時通訳設備や大型リアプロジェクタなど、本格的な国際会議場としての仕様が整った大講義室となっています。このほか、1階に学生食堂、地下1階には部室と、学生のためのスペースも用意。くつろぎやグループ研究の場所として、随所にラウンジが配置され、キャンパスの豊かな緑と相まって居心地のよい空間が作られています。さらに、環境への負荷低減を追究したエコ校舎であるばかりでなく、防災拠点としての機能も備えています。
建設は2010年に着工しましたが、昨年の東日本大震災で建築資材を担う工場が被害を受けて工事が遅延、社会科学系学部の移転時期を一年延期することになりました。献堂式で安藤孝四郎理事長は、校舎完成に関わった人々に感謝を述べるとともに、「一年の遅れは準備期間と考え、万全の体制で2013年度を迎えたい」と話しました。仙波憲一学長は、2006年の「アカデミック・グランドデザイン」策定時に青山キャンパスの再開発を決め、その翌年から建設の検討が始まった17号館の計画から完成までの経緯を説明。「この17号館から新しい教育・研究を発信し、多様性に満ちた人材を世界に送り出したい」と抱負を語っています。
【青山学院大学】
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